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ここでは、知っておきたい資金に関する経営指標として、債務償還年数と借入金月商倍率をご紹介します。
企業がキャッシュフロー(経常利益-法人税等+減価償却費)で、現在の借入金を何年で返済することができるかを見る指標として、「債務償還年数」があります。
算出式は次のとおりです。
債務償還年数=有利子負債÷(経常利益-法人税等+減価償却費)(年)
債務償還年数の目安は10年以内が望ましいといわれ、金融機関が融資先企業を格付けする際の重要な指標として位置づけています。
債務償還年数の値が大きい場合、在庫や遊休資産を圧縮して借入金の返済を進めるとともに、資金不足を起こさないために借入金の借り換え等を検討すべきでしょう。
借入金が事業規模に比べて多すぎないかを判断する指標として、「借入金月商倍率」があります。
算出式は次のとおりです。
借入金月商倍率=(有利子負債+割引手形)÷(売上高÷12)(倍)
この値が小さければ、それだけ経営安全性は高く、借入に頼らない健全な経営をしているといえます。
逆に、この値が大きければ、事業規模に比べて借入金が過大であるといえます。
金融機関では、この指標を融資先企業への貸付限度額を決定する際の主要な指標と位置づけています。
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令和6年8月
税理士法人石井会計
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