お役立ちQ&A

銀行格付け2

企業格付けとは~その2
Q:企業格付けを改善するにはどうしたらいいか、教えて下さい。

A:まず、自社の企業格付けの現状を把握しましょう。
1.企業格付けの方法
 定量要因(財務指標)に定性要因(市場動向・業暦等)を加味して、主に安全性・収益性・成長性・債務返済能力等の定量要因のスコアリング(100点満点)により、10段階に「格付け」されます。定量要因の比重は概ね都銀で100%、地銀70%、信金60%と推定されます。

2.自社の定量評価(財務分析)を行う
 企業格付けを改善するには、まず、格付け決定で中心的な役割である定量要因の引上げに注力する必要があります。自社で、定量要因の財務分析を行いましょう。財務状況のどこが悪いのか、自社の現状をしっかり把握し、財務改善の対策を検討していきます。

3.企業格付けの改善方法
定量要因の中で配点の高い項目の評価を引上げる事が重要です。図(PDF)の定量要因スコアリング点数配分表で十点以上の配点を持つ「自己資本比率」「ギアリング比率」「債務償還年数」「キャッシュフロー額」を構成する勘定科目は、「自己資本額」「有利子負債金額」「総資産」「営業利益」の4つになります。
よって、①「自己資本額」の増額②「有利子負債金額」の圧縮③「総資産」の圧縮④「営業利益」の増額を目指す事が格付け改善に貢献する事になります。

4.具体的な改善策
 ①役員借入金と銀行借入金を区分表示し、実質的な自己資本比率をアップさせる。又は資本に組入れる。②関連会社と合併し自己資本額を増やす。③塩漬けの定期預金を解約し借入金を返済する。④運転資金の回収サイトの改善を図り、運転資金の借入金残高を圧縮する。⑤不良在庫や不良債権の償却等で総資産をスリム化する。⑤仮払金、貸付金の計画的な回収を検討する。⑤決算日までに借入金を一旦返済する。⑥営業外収益の中に本来売上項目に計上すべきものがないか検討する(賃貸収入など)。⑦一般管理費に計上されている役員退職金・貸倒損失等の臨時費用を、特別損失に振替える。

 

<詳細はこちら(PDF)をご確認ください> ※新しいウィンドウで開きます。

 

令和5年8月

税理士法人石井会計



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